不機嫌な研究室

不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか (講談社現代新書)

不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか (講談社現代新書)

不機嫌な職場を読んだ。
詳しくは省くが、楽しく働ける職場というものを社会心理学の観点から考察していたり、さまざまな企業の取り組みを紹介したりしている。

大学は教育と研究の場であるので会社とは異なるが、研究室という組織においても同じような状況になりえると思った(もしくはすでにそうなっているのか?)。

ある不機嫌な研究室の一例として以下のようなことを聞いた。

配属されたての4年生にメールでダメ出しをする。今までの人生で学ぶ機会がなかったようなことについて。しかも、個別に注意するならばともかく全員に通知する形で。
その話を聞いたときは、全く理解できなかった。
ダメ出しを受けた学生のことを少しも考えていない。
「ほめるときは全員の前でおこない、注意するときは個別におこなう」ということは基本ではないのか。
メールを出したほうも忙しく時間が取れなかったのかもしれないが、それでもこれはないと思う。

メールは便利なツールであるが、大事なときにはface to faceで接するべきであると思う。

協力性・親和性が高い、血の通った感じがする組織(p3)

を目指す組織に所属している人たちは、『不機嫌な職場』の4章・5章の例を組織内で共有するといいかもしれない。